今日読んだ本
本村凌二『馬の世界史』(中公文庫、2013年)
読んでいて、著者の馬という動物に対する知識と愛情が伝わってきて、非常に好感が持てた。
歴史家であり、かつ競馬ファンでもある著者の面目躍如といったところ。
まず、プロローグ「もし馬がいなかったら、二一世紀はまだ古代だった」で、人類と馬との関わり、そして世界史において馬が果たした役割につき提起した後、世界史視点から人類と馬との関わりを記述。
エピローグの「……われわれはこの気高く美しい動物に歴史の負債を返済したといえるだろうか。」という問いかけは重い。
個人的には、4章「ポセイドンの変身――古代地中海世界の近代性」と6章「アラブ馬とイスラム世界」が興味深かった。ポセイドンが元々は馬の神だったとは知らなかったし、アラブ馬の起源についても勉強になった。
あえて細かいミスを1点指摘しておくと、9章の章扉の挿絵の出典は『太祖実録』ではなく、『満洲実録』。
読んでいて、著者の馬という動物に対する知識と愛情が伝わってきて、非常に好感が持てた。
歴史家であり、かつ競馬ファンでもある著者の面目躍如といったところ。
まず、プロローグ「もし馬がいなかったら、二一世紀はまだ古代だった」で、人類と馬との関わり、そして世界史において馬が果たした役割につき提起した後、世界史視点から人類と馬との関わりを記述。
エピローグの「……われわれはこの気高く美しい動物に歴史の負債を返済したといえるだろうか。」という問いかけは重い。
個人的には、4章「ポセイドンの変身――古代地中海世界の近代性」と6章「アラブ馬とイスラム世界」が興味深かった。ポセイドンが元々は馬の神だったとは知らなかったし、アラブ馬の起源についても勉強になった。
あえて細かいミスを1点指摘しておくと、9章の章扉の挿絵の出典は『太祖実録』ではなく、『満洲実録』。
ご案内
17onは無料で利用可能ですが、運用は皆様の御厚情で成り立っています。
よろしければAmazon Wishlistから応援の程をよろしくおねがいします。