maicouさんのエントリー

夢の終わりは夢の始まり
何かでかいこと仕上げるでしょ。そうすると長い間あたためてた懸案をこの隙（次が始まる前）にやっつけてしまおう、という気になって、その度一つずつ片付けていくのです。去年のシングルとか今年のアルバムはデカかったので、その後に自分のこと仕上げました。
そうして気付いたんだけど、長年「あれ途中のままだからしないとだなあ」と考え続けてることを、遂に実行して完遂すると「燃え尽きてしまう」のだと。去年は12年ぶりに昼夜問わずの怒涛の更新で Zeppelinサイトを仕上げたのだけど、そうして遂に出来上がってみて、思ったことは「はーなんか気が抜けてしまった…」だった。それと、その反応で「オワコン」だったのか…って気付かされてしまった。12年前はあんなに盛り上がってたのに。というか12年前だから盛り上がったわけで。もう遅いよねっていう。
今年は、ココでちょくちょく書いてたが、ずーっと自分でもやりたくて、ヒトにもやれと言われてた「撮り溜めした100本のビデオテープ」のデジタル変換ですね。キャプです。これを遂に、夏じゅうかけて最近まで、やり尽くした。そうすると、はあやってしまったか…という思いが頭のなかに充満し、ちっとも達成感がない。
こういうことをしながら最近考えて、なんか「しないといけないなあと思ってることを、思うだけで仕上げない」ことが、日々の気力になるのではないか、ってことだった。やり残したことがまだあるんだ、という思いが、だから頑張らないと、という気力になるのではないか。
創作はそうでもない。時間が経てばやりたいことはまた出てくるからね。でも、こういう趣味の作業ってやってしまったらもう終わりじゃないの。その後には何が残ってるっていうの？HDDに膨大な動画貯めてどうなったの？膨大なレビューを完遂してどうなったの？何も起こらない。思いを果たしてしまった…これから何をすれば…みたいな感情だった。老人とかが、そういう思いで心残りなものをやってしまった時、あっさりポックリ逝くのではないか、などと思ったなあ。身辺整理とか断捨離とか、し始めたら人はやばいんじゃないの。そんなことしないほうがいいんじゃないの。とか思ったな。
まあ、終わりは新しいことの始まり。…などという香美さんの曲を昨日たまたま聴いた（うちにデモがあった）。へ～と思いながら、そうなんだなあとぼんやり思った。