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最近よく、ワシラより上の世代はあかんというけども、そう思うに至る、今も印象に残る事例を思い出したので書いておく。
レストランとかバーとかラーメン屋とか、まあなんでもいいのだけど、全然関係のない店の店名に有名アーティストの名前をつける、というのが今もよくあると思うのです。ネットを始めたばかりの頃ですかね、自分が大好きだった超有名ドラマーの名を付けたラーメン屋を見つけて、これはさぞかしマニアに違いない!すごいすごいと思って尋ねていったのですね。そんで店主にそのドラマーの話を振ったところ、好きは好きだが別にマニアとかじゃないし、ロック全般が好きなだけ、と言うのです。ただ単に店名にするならこれだと思った。みたいに言う。わたしホントにガッカリして店をあとにしました。美味しかったけどね。
なんと同じ名前のバーがNGSKにもありまして、そこも尋ねていったのですよ。そうしたら、そこもまったく同じで特にマニアでもなく、店名にするならこれ、と決めたというのですね。
ほかにも、ビートルズのメンバーの名前を付けたスタジオもありました。そこも同じで尋ねていくと、別にマニアでもなんでもなくて、小さい頃から好きだったので、自分がスタジオを持つならこれだ、みたいに思ったということでしたの。
これね、今の時代なら、そういうお店に行ったら、店主は「ちゃんとマニア」だと思うのですよ。というか、そうでもないのにそんな店名、許されないでしょう。たとえ文句は言われなくても、淘汰されてしまう。
でも昔は違ったのよ。浅くてヌルいやり方でも存在が許されてたの。そんな常識の世の中で、自分みたいなマニアは「面倒なやつキター」みたいにいつも扱われた。そういう、浅くて別に構わない的な価値観の世代が、まだ随所に高い地位で残ってる日本ということなのよね。
サブカル以前の日本は本当に、全てにおいてそんなだったの。そういう軽くて浅くてもいいという価値観の人々がバブルを最大限に食い尽くして、今に至ってるのだわ。そういう意味では、個人的にはサブカルウザいと思うこともあるけど、日本を救ったのはそういうサブカル世代でもあると思ってるのよね。彼らがいなけりゃ、日本の文化なんか滅んでたよ。感謝しないと。