RASEN-KAIDAN

俊成(毒饅頭)さんのエントリー

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今日読んだ本

安田浩一 『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』 講談社 2012年

架空の『特権』をでっち上げて在日韓国人にヘイトスピーチを繰り返す在特会のルポ。安田氏は在特会に参加する人々と新左翼運動に傾斜した若い頃の自分を重ねていますが、会長の桜井誠が高校時代は優しい顔をしたおとなしい少年だったと記述を言う見ると、私も自分自身と重ねてしまいそうです。
汚い言葉を吐く在特会ですが、私は数百円のピンハネを理由にバイト先の管理職に『会社の犬』と言ったことがあります。ピンハネ分を払えという要求自体を間違ったとは思いませんが、電話越しに『会社の犬』と言った際の私は、街頭で韓国人を罵倒している会長の桜井誠の顔と似ていたかもしれません。

在特会を離れた30代男性が『在日が、なんとなく、羨ましかった』と話しています。
―ヘイトスピーチをかける在特会と闘い、支え合う仲間がいる在日韓国人と比べ自分には何もない―(要旨) 『それに気付いた瞬間、この勝負は負けだなと確信しました』という言葉を引き出します。個々バラバラの自分たちと比べ、仲間がいることが在日韓国人の『特権』に見えたのでは? と安田氏が察する場面が作品の核だと思えます。

それを受けてもう一冊です・・・