RASEN-KAIDAN

俊成(毒饅頭)さんのエントリー

id:RASEN-KAIDANのミニブログ

--- fans

RASEN-KAIDAN

平清盛

ラストが小兎丸だったんですが、この親子と海賊たちは常に清盛とタメ口で話していました。
このような律令制度の外に生きる人々(僧侶も?)を本格的に描いたドラマは初めてではないでしょうか。タメ口に象徴されるように、あくまで清盛に従うのではなく対等の協力関係なのがミソです。だからこそ大輪田の泊を慌てて造ろうとして強権的になった清盛に反発する場面が描けたのだろうと思います。鎌倉時代末期の悪党などがそうですが、私がファンの網野善彦さんがそんな人々に注目されていました。本格的に利用したのは後醍醐天皇らしいです。

『あの時代を書くってことは、だいたいほとんどが『原作・網野善彦』になるじゃん』と書かれたブログもありました。網野さんはもう亡くなられていますが、『律令の中のはぐれ者である清盛が、律令の外で生きる人々の力を借りて世を変えてゆく』そんなドラマを見せてくれました。