アニメ
そこまで行くと雪代縁だって剣心への復讐心に加えて、日清戦争で敗れた清国の代弁者として出てきたって不思議じゃない。明治11年に28歳である剣心は明治27年（1894年）の日清戦争時には40代半ば。雪代縁も40歳前後になるので難しそうですが、息子の剣路が14歳で弥彦も27歳と考えると不可能ではなさそう。そこに大陸に渡った左之助（30代半ば）が帰ってくるなら、大人のドラマとして十分成り立つ気がします。
平和に暮らしたいという普遍性のために戦う剣心ですが、その “普遍性” が近代日本の暴力性の上に乗っかっているものだとしたら？ と悩む姿を見てみたい。人斬りであった過去への反省だけでなく『 “長州派” 維新志士』であったことへの自責に悩む場面がありえないでしょうか。
廃仏毀釈を行った明治政府への復讐にかられる悠久山安慈（明王の安慈）を描いた作品であるだけに、更なる可能性を夢想してしまいました。アニメのエントリーなのに失礼しました。