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id:blueboy まず、一般教員による授業研究はどこの学校でもやっていて、それは公立、私立を問いません。公立の小中学校、高校でもやってます。そういうのに熱心な教員が多い少ないの差はあるにせよ、私の通った私立校(小中高)でも、弟が通った公立校(小中高)でも、「教師の独自研究に基づくヘンな授業」は行われてました。ともかくそういうわけで、教師の授業研究は「国立校ならでは」ではありません。

さて、そもそもなぜ教育学部に付属の小中高校があるのかといえば、それは学生の実習先の確保と、教育研究のためです。blueboyさんは偶然、体験されなかったのかもしれませんが、付属校では様々な実験や調査が行われています。私の出た千葉大学の付属校(小学校と中学校があった)では、多種多様な実験や調査が行われていて、その成果(あるいはチャレンジしたけど成果が出なかったことの報告)は、様々な形で公開されていました。

でも、付属校はサンプルとして不適だとして、わざわざ公立校で調査や実験を行う事例もありました。そうなると、何のために多額のコストを投じて付属校を用意しているのか、という話になりますよね。例えば学級崩壊対策の研究をするのに、最も無能な教師を派遣しても学級崩壊を起こさないような児童しかいない学校ではサンプルにならないわけです。一般公立校で発生する全ての問題が、大学の付属校でも発生するようにすべきです。だから能力の高い教諭も、低い教諭も、満遍なく赴任させるべきだし、優秀な生徒もそうでない生徒もいないとダメだと思います。

「エリート教育の研究」は、教育研究の雑誌を大量に読んでいた頃の記憶からいうと、ほとんど取り組みがない。社会的需要が少ないんじゃないでしょうか。あるいは、エリート教育は民間で勝手に研究が進むので、大学の教育学部がやる必要はないってことかもしれませんね。やっぱり「落ちこぼれをいかに減らすか」が最大のテーマであり、となると、付属校に落ちこぼれがいないのでは、研究に支障があるのは明らかだと、当時の私は思いました。今もその考えは変わりません。

あと、高校での実験は少なくて、千葉大には付属高校がないからかと最初は思っていたのですが、そもそも高校教育は義務教育ではないこともあって、あまり研究がされていないらしい。教育研究の雑誌を読んでも、私が学生だった2000年頃は、高校に関する話は極端に少なかったです。最近はどうか知りません。

blueboyさんの通った高校では、本当に何の研究も実験もされていなかった可能性もあります。その場合、そんな学校には存在意義がないので、今すぐ廃校にした方がいいですね。私学なら需要がある限り自由に存続すればいいでしょうけど、国立で特殊な高校を維持する意味は全くない。ただ実際には、大学の教育学部の研究紀要や卒業論文集などを読めば、付属校で行われた実験や調査の事例がきっと出てくると思います。それでも、その件数が少なければ、費用対効果を考えて廃校にすべきかもしれません。別に付属校でなくたって研究はできますからね。