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俊成(毒饅頭)さんのエントリー

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政治


《加藤紘一の死去に関して ②》

新自由主義を批判する際には『地域をまとめる』というフレーズを多用していました。著書においては、お祭りで元気にパレードする子どもに感動したエピソードが書かれています。ケチをつけるのも失礼ですが、小学校に通った1990年代に、秋の運動会以外にも5月に町内対抗の運動会への参加を強要された私には違和感があります。自由参加の建前ですが、保護者の空気と同級生の同調圧力のダブルパンチは地獄。少子化で高学年の頃には運動会がなくなって安堵しました。それに比べりゃネオリベなんて大歓迎でっせ。強くネオリベ批判をしながら、“地域”を基盤として、個人への所得再分配や労働時間の短縮には向かわなかった人でした。

『加藤の乱』に関して言えば、本人が戦わないだけでなく、弟分の谷垣さんがその時々の職務に忠実なアイヒマン、もといイエスマンに育ってしまった悪影響が最大の後悔として残ります。
ですが小泉首相の靖国参拝に反対し、自宅を放火されても屈しなかった姿勢には敬意を表します。

そのため私にとっての加藤紘一を家に例えれば、
三階(外交)は合格、
二階(内政)はやや不満、
一階(政治思想)には違和感を隠せない、
そんな政治家でした。御冥福をお祈りします。